世界の発電、太陽光が「新たな王様」に 再生エネ拡大で=IEA

Reuters

発行済 2020年10月13日 15:42

[パリ 13日 ロイター] - 国際エネルギー機関(IEA)は13日に公表した年次の世界エネルギー見通しで、太陽光発電が今後10年の再生可能エネルギーの供給拡大をけん引すると予想した。現在と条件が変わらないという前提で、再生エネは発電量全体の伸びの80%を占めると見込む。

IEAは既に発表された政策や目標を反映する中心的シナリオとして、再生可能エネが2025年までに石炭に代わり、最大の電力供給源になるとの見通しを示した。

太陽光と風力の世界の発電量に占める割合の合計は2019年の8%から30年には30%近くまで上昇する見込み。太陽光発電能力は年平均で12%拡大すると予想する。

IEAのビロル事務局長は「太陽光が世界の電力市場の新たな王様になるとみている」と述べ、政策面で変化がないという前提では、2022年以降は、発電設備の展開で毎年、記録を更新するだろうとした。