サウジが100万バレルの自主減産 OPECプラス、ロなど小幅増産

Reuters

発行済 2021年01月06日 05:20

更新済 2021年01月06日 07:36

[モスクワ/ロンドン 5日 ロイター] - サウジアラビアは5日、2月と3月の産油量を追加で日量100万バレル自主削減すると発表した。石油輸出国機構(OPEC)加盟国とロシアなどの非加盟国で構成する「OPECプラス」の原油市場安定化に向けた取り組みの一環だが、サウジ以外の大部分の国は産油量を現行水準に維持するほか、ロシアなどは小幅増産する。

OPECプラスは前日、協調減産体制を巡る協議を開始。サウジのアブドルアジズ・エネルギー相は、自国経済の支援と原油市場の安定化の双方に向け、これまでの確約以上の減産を行うと表明した。

イスタッド・エナジーのビョルナー・トンハウゲン氏は「サウジの自主減産は、いわば『ハッピーアワー』のようなものだ」とし、市場で歓迎されたと指摘。発表を受け、北海ブレント原油先物は約5%値上がりし53ドル台を付けた。

大部分の国は現行水準を維持するが、ロシアとカザフスタンは合計で2月に日量7万5000バレル、3月にさらに日量7万5000バレルの増産が認められた。