USTR代表候補、中国の貿易障壁に対抗する方針 検閲にも対処

Reuters

発行済 2021年03月02日 10:41

[ワシントン 1日 ロイター] - バイデン米大統領が通商代表部(USTR)代表に指名したキャサリン・タイ氏は、中国による一連の「不公正」な貿易・経済慣行に対抗するため取り組むと表明した。また、中国の検閲を貿易障壁として扱う方針を示した。

上院財政委員会での先週の指名承認公聴会後に出された議員の質問に書面で回答した。その中でタイ氏は、米国の知的財産権を確実に保護するため、トランプ前政権による「第1段階」の米中通商合意で設けられた、履行に関する協議の手続きを活用する考えを示した。

「中国の不公正な貿易慣行に伴う積年の問題に対処するため、2国間協議を含め幅広い選択肢を模索する用意がある」とする一方、「だが、協議に効果がないと分かれば行動をためらわない」と言明した。具体的な措置には言及しなかった。