世界物流の混乱、スエズのコンテナ船座礁で長期化も

Reuters

発行済 2021年04月09日 14:26

[ロンドン/ロサンゼルス 8日 ロイター] - エジプトのスエズ運河で起きたコンテナ船座礁を受けて、国際的なサプライチェーン(供給網)の混乱が長引くとの懸念が海運業界で強まっている。

スエズ運河では3月末、大型コンテナ船「エバーギブン」が座礁し、多くの船が1週間近く停滞を余儀なくされた。米国に本社を置くヘルマン・ワールドワイド・ロジスティクスのライナー・ハイケン最高経営責任者(CEO)は、今後数週間、アジアと欧州の物流を中心にこの影響が及ぶと指摘する。

携帯電話からデザイナー商品に至るまで様々な製品を運ぶコンテナ輸送は、新型コロナウイルス下の製品需要の急増で既にひっ迫していた。

アントワープ港の当局者は、港湾やターミナルの運営各社が既に今後の混乱に備え始めていると指摘した。