OPECプラス、7月まで減産縮小継続 サウジ「米中の需要回復」

Reuters

発行済 2021年06月02日 01:47

[ロンドン 1日 ロイター] - 石油輸出国機構(OPEC)にロシアなど非加盟産油国を加えた「OPECプラス」は1日の閣僚級会合で、石油需要が回復する見通しやイランが増産する可能性などを考慮し、協調減産を7月まで段階的に縮小する方針を確認した。

関係筋によると、8月の生産水準に関する話し合いは見送られた。次回の閣僚級会合は7月1日に開催される。

OPECプラスは4月初めの会合で、5─7月の生産量を日量210万バレル増やし、減産幅を日量580万バレルとすることで合意した。

サウジアラビアのアブドルアジズ・エネルギー相は、米国や中国の需要が良好に回復していると指摘。「世界中で新型コロナウイルスワクチンが約18億回分接種されるなど、ワクチン展開が進展しており、これは世界の石油市場のさらなるリバランスにつながるものだ」と述べた。