原油先物は上昇、北海ブレント75ドル超 需要回復期待など支援

Reuters

発行済 2021年06月22日 11:41

更新済 2021年06月22日 14:36

[東京 22日 ロイター] - アジア時間の原油先物価格は一時の下げから上昇に転じ、北海ブレント先物は2019年4月以来初めて1バレル=75ドルに達した。世界的な需要回復への期待のほか、イラン産原油の供給再開見込みが後退しているが支援材料。

0400GMT(日本時間午後1時)時点で、北海ブレント先物8月限は0.26ドル(0.4%)高の1バレル=75.16ドル。一時、75.23ドルと19年4月25日以来の高値を付けた。

米WTI先物7月限は0.04ドル(0.1%)高の73.70ドル。8月限は0.11ドル(0.2%)高の73.23ドル。

21日は北海ブレントが1.9%、WTIは2.8%それぞれ上昇していた。

世界での新型コロナウイルスワクチン接種の進展を巡る楽観的な見方や、夏の旅行シーズンの需要増加期待から、両ベンチマークは過去4週間にわたって上昇してきた。

楽天証券のコモディティー(商品)アナリスト、吉田哲氏は、世界的な需要見通し改善を背景に市場のセンチメントは引き続き強いと指摘。アジア株式市場の上昇も、投資家のリスク選好度を押し上げていると述べた。