イラン「米が制裁解除に同意」、独仏は慎重姿勢崩さず

Reuters

発行済 2021年06月23日 19:21

更新済 2021年06月23日 23:28

[ドバイ/ベルリン 23日 ロイター] - イランのロウハニ大統領の首席補佐官を務めるマフムード・バエジ氏は23日、イラン核合意の復活を巡る協議で、米政府が石油・海運分野の対イラン制裁を全て撤廃し、一部の高官をブラックリスクから除外することに同意していると述べた。

ロウハニ大統領の複数の側近は、米国が同協議で大幅な譲歩をする用意があるとの見解を示している。

イランでは18日の大統領選で保守強硬派のライシ司法府代表が当選した。8月に大統領に就任する予定。ライシ師は米国のブラックリストに掲載されている。

国営メディアによると、マフムード・バエジ氏は「トランプ(前米大統領)が導入した保険、石油、海運分野の全ての制裁を撤廃することで合意が成立している」と発言。「トランプ時代の約1040の制裁が、今回の合意で解除される。個人や最高指導部メンバーに対する一部の制裁解除でも合意している」と述べた。