G20気候・エネルギー相、石炭火力廃止など巡り合意至らず

Reuters

発行済 2021年07月24日 05:16

[ナポリ 23日 ロイター] - イタリアのチンゴラーニ環境相は23日に開かれた20カ国・地域(G20)気候・エネルギー相会合で、石炭火力発電の段階的な廃止やパリ協定で定められた「世界的な気温上昇を1.5─2度に抑制する」との文言について合意に至らなかったと発表した。

記者団に対し、中国、ロシア、インドとの交渉が特に難航していると明かし、今後は10月にローマで開催されるG20首脳会議での協議が必要になると述べた。

石炭火力発電の廃止を巡っては、大半の国が2025年までの達成を望んだが、一部の国からは不可能だとの声が挙がったという。

チンゴラーニ環境相は、この日に予定されていた最終コミュニケの発表はおそらく24日になるとした。