Reuters
発行済 2021年08月05日 12:11
[シンガポール 5日 ロイター] - 5日アジア時間の原油先物価格は小幅に反発している。中東情勢の緊迫が支援材料となる一方、米国の原油在庫が予想外に増加したことが上げ幅を限定し、前日の急落分を取り戻せていない。
0132GMT(日本時間午前10時32分)時点で、ブレント先物価格は0.14ドル(0.2%)高の1バレル=70.52ドル。米WTI先物は0.18ドル(0.3%)高の1バレル=68.33ドル。両先物ともに前日は2ドル以上下げた。
イスラエル軍は5日未明、同国に向けて前日にレバノンからロケット弾が発射されたのを受け、発射場所となったレバノン南部の地域に空爆を実施したと発表した。
中東では先週、日本企業が所有する石油タンカー「マーサー・ストリート」が攻撃を受け、英国人とルーマニア人の乗組員2人が死亡する事件が発生。攻撃へのイランの関与が指摘されており、緊張が高まっている。
一方、アナリストによると、中国での新型コロナウイルス感染拡大が燃料需要の減少懸念につながっている。
また、米エネルギー情報局(EIA)が発表した先週の原油在庫が市場予想に反して360万バレルの積み上げとなったことも材料視された。ただ、ガソリン在庫は530万バレル減と、予想以上に減少した。
豪コモンウェルス銀行(CBA)のアナリストはノートで「米ガソリン在庫が昨年11月以来の低水準に減少したことは米国の燃料需要が依然として極めて底堅いことを示す」と指摘した。CBAはブレント先物が第4・四半期までに1バレル=85ドルまで上昇すると予想している。
が書いた: Reuters
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