トルコ山火事、「過去最悪」と大統領 発電所にも拡大

Reuters

発行済 2021年08月05日 14:10

[ミラス(トルコ) 4日 ロイター] - トルコのエルドアン大統領は4日、南部沿岸地域で1週間以上続いている山火事について、同国史上最悪の規模だと述べた。4日には南西部にある発電所にも火が燃え移った。

高温と乾燥した強風にあおられて火災が広がる中、先週以降8人が死亡。エーゲ海や地中海沿岸周辺では、地元住民や外国人観光客らが自宅やホテルから避難を余儀なくされた。

地上および空から消火活動に当たっているが、当局者によると、最初の火災から1週間以上経った4日時点でもなお16カ所で燃え続けている。

エルドアン大統領は「今年の山火事はわが国の歴史で前例がない。最大の規模だ」と述べた。

欧州の消防当局によると、過去2週間のトルコの山火事による延焼面積は平年の3倍以上に当たるという。周辺国でも熱波や強風で火災に見舞われている。