原油先物は下落、米ハリケーン被害長期化で需要減の懸念

Reuters

発行済 2021年08月31日 12:57

[メルボルン 31日 ロイター] - アジア時間31日の原油先物は下落。世界の産油国が増産を計画する中、ハリケーン「アイダ」の米ルイジアナ州上陸に伴う停電や洪水が長引けば石油精製施設の原油需要が減るとの懸念が相場の重しとなっている。

0245GMT(日本時間午前11時45分)現在、米原油先物は0.41ドル(0.6%)安の1バレル=68.80ドル。前日の上昇分の大半を失った。

この日に期日を迎える北海ブレント先物10月限は0.46ドル(0.6%)安の72.95ドル。前日は1%近く上昇していた。11月限は0.42ドル(0.6%)安の71.81ドル。

ミシシッピ州南西部に移動した「アイダ」は30日、ハリケーンから熱帯暴風雨に勢力を弱めたものの、なお猛威を奮い、ルイジアナ・ミシシッピ両州では広範囲の停電が継続している。

ルイジアナ州では米国の石油精製能力の約12%を占める6施設が閉鎖あるいは減産体制にある。