米、EUと共同でメタン30%削減へ COP26に向け機運高める

Reuters

発行済 2021年09月17日 23:53

更新済 2021年09月18日 01:36

[ワシントン 17日 ロイター] - バイデン米大統領は17日、10月末から英グラスゴー開催される気候変動枠組み条約第26回締約国会議(COP26)に向け、主要経済国フォーラム(MEF)のオンライ会議を開き、メタンガス排出量を2030年までに20年比で少なくとも30%削減する米国と欧州連合(EU)の取り組みに参加するよう各国首脳に呼び掛けた。

バイデン大統領は、メタンガス排出削減に向けた共同目標が「野心的かつ現実的と確信している」とし、「地球温暖化のペースを急速に減速させるだけでなく、公衆衛生や農業生産を改善させるという価値ある副次的な効果をもたらす」と述べた。

さらに「COP26でどのようなコミットメントを決定しても、世界の気温上昇を1.5度以下に抑制するという野心と行動を引き続き強化していくと、共に決意する必要がある」と強調した。

イタリア首相府によると、ドラギ首相も「現行の政策では、世界の気温上昇は今世紀末までに約3度に達する見通し」とし、「そのような上昇は壊滅的な影響をもたらすだろう」と述べた。