OPECプラス、原油需要増の対応で苦戦

Reuters

発行済 2021年09月22日 01:16

[ロンドン 21日] - 石油輸出国機構(OPEC)とロシアなど非加盟産油国で構成する「OPECプラス」が8月に、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)からの回復に伴う世界需要を満たすことに苦戦していたことが分かった。原油価格の上昇圧力に拍車を掛ける可能性がある。

ナイジェリアやアンゴラ、カザフスタンといった複数のOPECプラス参加国は、何年にもわたる投資不足や、パンデミックの影響で大規模な保守作業が遅れていることが響き、ここ数カ月、増産に苦慮している。

OPECプラスの2人の関係者は21日、8月のメキシコを除くOPECプラスの減産順守率が116%となり、7月の109%から上昇したことをロイターに明らかにした。8月と9月は日量40万バレルずつ増産している。