中国発改委、石炭価格の長期安定図る仕組み検討

Reuters

発行済 2021年10月26日 12:17

更新済 2021年10月26日 17:27

[シンガポール 26日 ロイター] - 中国国家発展改革委員会(発改委)は26日、石炭価格を長期的に安定化する仕組みを検討していると発表した。

価格を合理的な範囲に維持する仕組みを編み出すため、石炭部門のコストと収益率を検証しているとした。また、「暴利を得ることを禁じる」対象に石炭部門を追加することを検討していると明らかにした。

新たな仕組みは、コストや妥当な利益率、市場の変化を踏まえた基準価格と変動レンジの組み合わせに基づくものになるとした。発改委はこの仕組みを「火力発電部門の市場化と関連付ける」とし、仕組みに厳密に従わない場合は厳しく処罰すると強調した。

中国の一般炭先物は、当局の介入示唆を受け、先週の過去最高値から下げているが、年初からはなお、約150%高となっている。

一般炭先物は7%安の1トン=1237元で26日の取引を終了。

中国政府は、500─570元が一般炭の長期契約の妥当なレンジだとの見解を示している。