米オクラホマ州原油貯蔵拠点の在庫が3年ぶり低水準、需要急増で

Reuters

発行済 2021年10月28日 11:00

更新済 2021年10月28日 11:10

[ニューヨーク 27日 ロイター] - 米原油の貯蔵拠点で先物の指標油種の受け渡し地点であるオクラホマ州クッシングの在庫が、3年ぶりの低水準となった。期先物の相場は、この在庫状況が今後数カ月にわたり続く可能性を示している。

アナリストらは短期的に在庫の取り崩しが進むと予想。指標油種のWTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)先物のさらなる上昇につながる可能性があり、割高の北海ブレント先物に対する価格差は狭いままにとどまるとみられている。WTI先物は過去2カ月で既に約25%急騰している。

みずほのエネルギー先物部門ディレクター、ボブ・ヨーガ―氏は「クッシングの貯蔵量だけで、相場が天文学的に急騰する要因になり得る」と指摘した。

米エネルギー情報局(EIA)が27日発表した、国内最大の貯蔵拠点であるクッシングの在庫は2730万バレルと、2018年10月以来の低水準となった。