米シェール業者、来年の増産を示唆 パーミアン盆地などで

Reuters

発行済 2021年11月04日 09:40

[3日 ロイター] - 今年、増産に難色を示していた米国のシェール業者が生産拡大に向けて動き出している。

BP、シェブロン、エクソンモービルなど、複数の大手企業は、来年の増産やシェールへの投資拡大を計画。

エネルギー投資のバイソン・インタレスツのジョシュ・ヤング最高経営責任者(CEO)は「原油価格の上昇に伴い、石油生産が再び増加する可能性が高まっている」とした上で、生産量は新型コロナウイルス流行前の水準を引き続き下回るとの見通しを示した。

米エネルギー省によると、先週の米原油生産は日量1150万バレルに増加。新型コロナ流行前のピークである日量1300万バレルに近づいている。米原油生産の70%以上はシェール。

特に、シェール生産の中心地であるパーミアン盆地で、生産拡大が予想されている。燃料小売価格が上昇するなか、ホワイトハウスが増産を呼び掛けていることも背景。

パーミアン盆地の11月の生産量は、日量489万バレルになる見通し。新型コロナ流行前のピークである2020年3月の日量491万バレルに迫る勢いだ。