原油価格の22年平均想定、1バレル79.40ドルに引き上げ=IEA月報

Reuters

発行済 2021年11月16日 20:08

更新済 2021年11月17日 00:09

[ロンドン 16日 ロイター] - 国際エネルギー機関(IEA)は16日に発表した月報で、北海ブレント原油の2022年の平均想定価格を1バレル=79.40ドルに引き上げた。ただ、石油価格が先月3年ぶりの高値を付けたことを受け産油量が世界的に増加し、石油価格の上昇が鈍化する可能性があるとの見方を示した。

21年の平均価格は1バレル=71.50ドルと想定。先月の月報での平均想定価格は22年が76.80ドル、21年が70.40ドルだった。

IEAによると、月報で想定価格を公表することはまれだが、前例がないわけではなく、「われわれの見通しを理解する上で有用とみられる場合には想定価格を公表している」とした。

IEAは「世界の石油市場はあらゆる面で逼迫しているが、供給が増えているため価格上昇は近く一服する可能性がある」と予想。米企業は投資規律を厳格に運用しようとしてるが、現在の価格水準は生産を増やす強い動機となり、供給増の大半は米国からもたらされるとした。