世界の石油需要、22年も堅調に 過去最高更新も

Reuters

発行済 2021年12月24日 10:03

[ニューヨーク 23日 ロイター] - 2021年の世界の石油需要は、新型コロナ禍からの景気回復に伴い大幅に増加した。22年は、温暖化対策で化石燃料使用の削減が進むことが見込まれるが、世界全体の消費量は過去最高に達する可能性がある。

国際エネルギー機関(IEA)によると、22年の原油消費量は日量9953万バレルと、21年の同9620万バレルから増加し、19年の同9955万バレルに迫る見通し。

年初に1バレル=52ドル近辺だった北海ブレント先物価格は、一時1バレル約86ドルまで上昇した。直近は約76ドルとなっている。22年は、供給が予想以上に増えない限り、再び上昇に転じると予想されている。バンク・オブ・アメリカは、低水準の在庫などを理由にブレント先物の22年の平均価格は1バレル=85ドルになると予想している。