北海ブレント先物は約7年ぶり高値、中東の情勢緊迫化で

Reuters

発行済 2022年01月18日 12:55

更新済 2022年01月18日 13:10

[メルボルン 18日 ロイター] - 原油先物価格は18日のアジア時間に上昇し、7年余りぶりの高値を付けた。イエメンの親イラン武装組織フーシ派によるアラブ首長国連邦(UAE)の首都アブダビへの攻撃でフーシ派とサウジアラビア主導連合軍との緊張が高まっており、供給が滞る可能性が懸念されている。

ANZリサーチのアナリストは調査ノートで「新たな地政学的緊張は、市場全般に現在見られる需給の引き締まり傾向を強めた」と指摘した。

0316GMT(日本時間午後0時16分)時点で、北海ブレント先物は1.01ドル(1.2%)高の1バレル=87.48ドル。一時、2014年10月29日以来の高値である87.55ドルまで上昇した。

米WTI先物は1.32ドル(1.6%)高の85.14ドルと、3カ月ぶりの高値。17日は米国の祝日で商いが低調だった。

フーシ派による無人機(ドローン)とミサイルによる攻撃で燃料トラックが爆発し、3人が死亡。フーシ派は他の施設も標的にする可能性があると警告し、UAEは「テロ攻撃に対応する権利がある」と表明した。