米国務長官がバルト3国訪問、NATO条約第5条は「神聖」

Reuters

発行済 2022年03月08日 03:06

[リガ/ビリニュス 7日 ロイター] - 欧州歴訪中の米国のブリンケン米国務長官は7日、訪問先のバルト3国で、集団安全保障を定めた北大西洋条約機構(NATO)条約第5条に対する米国のコミットメントを示し、ロシアの侵攻がウクライナにとどまらない恐れがあるとの懸念の沈静化に努めた。

ブリンケン長官は週末の間にポーランドとモルドバを訪問。この日は、NATOに加盟するリトアニア、ラトビア、エストニアのバルト3国を訪問した。

リトアニアのナウセーダ大統領はブリンケン氏に対し「ロシアによる無謀な侵略」で「第3次世界大戦」が引き起こされる恐れがあると指摘。「抑止力だけではもはや十分ではない。ここでは先手を打った防衛が必要になっている。ロシアのプーチン大統領を止められなければ、ウクライナで行動を止めることはない。そうなれば、手遅れになる」と述べた。