プーチン氏、侵攻停滞でも攻勢強める恐れ=米情報機関トップ

Reuters

発行済 2022年03月09日 02:59

更新済 2022年03月09日 10:01

[ワシントン 8日 ロイター] - ヘインズ米国家情報長官は8日、ロシアのウクライナ侵攻が停滞したり、国際的な制裁に伴う経済的苦境が強まったとしても、プーチン大統領が思いとどまる可能性は低く、反対にウクライナへの攻撃をエスカレートさせる恐れがあるとの認識を示した。

世界の脅威について議論する下院情報委員会の公聴会で「われわれはプーチン氏がそのような停滞によって抑止される可能性は低く、むしろ(攻撃は)エスカレートする可能性がある」と指摘。緊張が非常に高まっているため、「意図しないエスカレーション」の可能性は常にあると警鐘を鳴らした。

また、ロシアの核態勢については、過去の国際危機の際に把握されたもの以上の変化は見られないとした。

米中央情報局(CIA)のバーンズ長官は「プーチン氏は今、怒っているし、いら立っていると思う。彼は民間人の犠牲を顧みず、ウクライナ軍を粉砕しようとする可能性が高い」と述べた。