米ミシガン大消費者信頼感、3月は低下 インフレ懸念の高まりで

Reuters

発行済 2022年03月12日 01:32

更新済 2022年03月12日 03:45

[ワシントン 11日 ロイター] - 米ミシガン大学が11日発表した3月の消費者信頼感指数(速報値)は59.7と2月確報値の62.8から低下し、2011年9月以来の低水準となった。ロシアとウクライナの紛争による影響でガソリン価格が過去最高値を付けたことが重しとなり、予想以上の落ち込みとなった。

ロイターがまとめたエコノミスト予想は61.4だった。

消費者信頼感指数の低下は3カ月連続。経済見通しに関する質問に対して回答者の24%が「自発的にウクライナ侵攻について言及した」という。

ムーディーズ・アナリティクスのシニアエコノミスト、スコット・ホイト氏は「消費と信頼感の関係は、特に短期的には緩く、実質可処分所得の伸びや家計、財政など他の要因の方が重要だ」と指摘。「また十分な雇用と豊富な現金などが支えとなる。所得に対する期待の変動は、労働市場の逼迫とインフレが家計にどのように影響するかについて消費者が理解するのに苦戦していることを示しているかもしれない」とした。