米、石油輸出制限も排除せず 燃料価格抑制で=エネルギー長官

Reuters

発行済 2022年05月25日 01:10

更新済 2022年05月25日 07:37

[バイユー・コクトー(米ルイジアナ州) 24日 ロイター] - グランホルム米エネルギー長官は24日、バイデン大統領は国内燃料価格の高騰を和らげるため、輸出制限を導入する可能性を排除していないと述べた。

戦略石油備蓄システム視察のため訪問したルイジアナ州で、輸出制限を検討しているかと問われ「大統領がいかなる手段も排除していないことを確認できる」と答えた。

エネルギー省エネルギー情報局によると、米国が2021年に輸出した原油および石油精製品は日量約860万バレルとなり、輸入量を若干上回った。

バイデン政権は、これまでにガソリン高への対策として戦略石油備蓄からの過去最大の放出や、エタノール混合比率が高いガソリンの販売拡大容認などの措置を打ち出してきた。

また、ディーゼル燃料の緊急備蓄放出やガソリンから発生するスモッグに関する規制の撤廃などの選択肢も検討している。当局者らは一方で、輸出制限には消極的な姿勢を示してきた。