OPECプラス、増産ペース拡大で合意 ロシア減産分補填へ

Reuters

発行済 2022年06月03日 00:07

更新済 2022年06月03日 11:27

[ドバイ/ロンドン/リヤド/ワシントン 2日 ロイター] - 石油輸出国機構(OPEC)加盟国とロシアなどの非加盟国で構成する「OPECプラス」は2日の閣僚級会合で、増産ペースを拡大することで合意した。西側諸国の制裁によるロシアの石油生産量落ち込みをサウジアラビアや他の加盟国が補填することになる。

OPECプラスによると、7月の増産枠を日量64万8000バレルに引き上げ、8月も7月と同水準の増産ペースを維持する計画。従来は、9月までの3カ月間、月間で日量43万2000バレル引き上げる計画だった。

米ホワイトハウスは声明で、OPECプラスの決定を歓迎すると表明した。バイデン大統領は近くサウジ訪問を予定している。この訪問で、人権問題やイエメン内戦などを巡って冷え込んだ両国関係の改善を目指す。

ウクライナ戦争が石油市場の逼迫に拍車をかけていることから、バイデン政権はサウジなど湾岸の同盟国を始め、米の制裁下にあるイランやベネズエラに増産を求めている。