G7、食料安全保障に50億ドル 中国の貿易慣行是正で合意=米高官

Reuters

発行済 2022年06月28日 17:21

更新済 2022年06月28日 18:18

[ガルミッシュパルテンキルヘン(ドイツ) 28日 ロイター] - 米政府高官は28日、主要7カ国(G7)が世界の食料安全保障を強化するために最大50億ドルを拠出すると明らかにした。ウクライナ戦争を受けた途上国の食料不足への懸念に対応する。

米国が半分以上を負担し、47カ国での飢餓に対する取り組みを支援し地域組織に資金を提供する。

ロシアのウクライナ侵攻ではなく、西側諸国の対ロシア制裁が食料不足の原因と指摘する声もある。だが同高官はプーチン・ロシア大統領の行動が問題の核心と言明。「これが食料安全保障の面で世界中に見られるあらゆる脆弱性に直結している」と主張した。

「プーチン氏の行動が食料と農業生産を妨げ、農作物の貯蔵・加工施設の破壊や黒海の港の実質的な封鎖を通じて、食料を戦争の武器にしてきた」と非難した。