OPECプラス、現状維持決定 景気減速やロ産価格上限見極めへ

Reuters

発行済 2022年12月05日 07:14

[ロンドン/ドバイ 4日 ロイター] - 石油輸出国機構(OPEC)とロシアなど非加盟国で構成する「OPECプラス」は4日、現行の生産方針の維持を決定した。原油市場は中国経済減速による需要への影響や、ロシア産を対象とした主要7カ国(G7)の価格上限を受けた供給への影響を見極めかねている。

OPECプラスは10月、世界の需要の約2%に当たる日量200万バレルの減産を11月から2023年末まで実施することで合意。米国などの反発を招いた。

原油価格は10月以降、中国や世界の景気減速、金利上昇などを背景に下落傾向にあり、OPECプラスが追加減産に踏み切るとの見方もあったが、4日の会合で主要産油国は現状維持を決めた。