原油先物は小幅高、5月以降の供給逼迫見通しで

Reuters

発行済 2023年04月10日 10:11

[シンガポール 10日 ロイター] - アジア時間の原油先物は小幅高。石油輸出国機構(OPEC)とロシアなど非加盟産油国で構成する「OPECプラス」の減産で5月以降に原油供給が引き締まるとの見通しに支えられ、取引開始直後から徐々に上昇したものの、世界経済の先行きに対する懸念で上げ渋っている。

2356GMT(日本時間午前8時56分)までに北海ブレント先物は0.13ドル(0.2%)高の1バレル=85.25ドル、米WTI先物は0.14ドル(0.2%)高の80.84ドル。

OPECプラスが5月からの追加減産を予想外に決定したのを受け、先週は両先物とも3週連続で上昇し、昨年11月以来の水準を回復した。

世界最大の石油輸出国サウジアラビアは、アジア向けと米国向けの5月の原油販売価格をそれぞれ引き上げた。