OPECプラス、協調減産24年末まで延長 サウジ7月に独自減産

Reuters

発行済 2023年06月05日 07:05

[ウィーン 4日 ロイター] - 石油輸出国機構(OPEC)とロシアなど非加盟産油国で構成する「OPECプラス」は4日、協調減産の枠組みを2024年末まで延長することで合意した。また、サウジアラビアは7月に独自に追加減産を行う方針を示した。

サウジのエネルギー省によると、同国の7月の生産量は日量約900万バレルとなる。5月は日量約1000万バレルだった。アブドルアジズ・エネルギー相は記者会見で「市場は安定を必要としている」と述べた。

OPECプラスは、昨年に合意した日量200万バレルの減産と今年4月に合意した日量166万バレルの自主減産を含め、世界の需要の3.6%に相当する日量366万バレルの減産を行っている。

23年末までこの枠組みを維持する方針だったが、7時間におよぶ今回の協議の結果、これを24年末まで延長することで合意した。

アナリストはOPECプラスの決定について、原油価格を下支えし、投機をけん制しようとする意思を明確に示すものだと指摘した。