米、ベネズエラ石油部門への制裁緩和 大統領選巡る合意受け

Reuters

発行済 2023年10月19日 09:58

更新済 2023年10月19日 14:00

Matt Spetalnick

[ワシントン 18日 ロイター] - バイデン米政権は18日、ベネズエラの石油・ガス部門に対する制裁を緩和した。ベネズエラのマドゥロ政権と野党勢力が次期大統領選を巡る協定に合意したことを受けた措置。

米財務省はベネズエラの石油・ガス生産と輸出を半年間認めるほか、国営金鉱会社との取引も許可する。また、同国のソブリン債や国営石油会社PDVSAの社債・株式の流通市場での取引禁止措置を解除する。

ただ米財務省は、仮にマドゥロ政権が野党勢力との協定に盛り込まれた約束を履行しなければ、許可を撤回するとくぎを刺した。

ブリンケン米国務長官はマドゥロ政権の合意を歓迎する一方、11月末までに大統領選の野党候補に対する立候補禁止の解除や、拘束されている政治家や米国人の解放に着手するよう求めた。