シティ、24・25年ブレント価格予想引き下げ 供給過剰を懸念

Reuters

発行済 2024年01月12日 14:39

[12日 ロイター] - シティ・リサーチは12日、供給過剰の懸念から2024年と25年の北海ブレント価格予想を引き下げた。ただ、石油輸出国機構(OPEC)と非加盟産油国でつくる「OPECプラス」の減産を背景に、24年は1バレル=70ドル以上の水準を維持すると見込んだ。

24年の予想は1ドル下方修正し74ドル、25年については10ドル引き下げ、60ドルと予想した。紅海での最近の動きを受けて中東情勢が一段と緊迫化する中、短期的にリスクプレミアムが上振れする可能性もあるとした。

「大きな供給混乱がなければ、市場のファンダメンタルズ(基礎的条件)軟化を受けてOPECプラスは24年第1・四半期の減産を通年で継続し、25年後半にようやく(減産幅)縮小を開始する」との見方を示した。