OPECプラス、第2四半期も自主減産延長 ロシア追加削減へ

Reuters

発行済 2024年03月04日 07:20

Maha El Dahan Alex Lawler

[ドバイ 3日 ロイター] - 石油輸出国機構(OPEC)とロシアなど非加盟産油国でつくる「OPECプラス」は3日、日量220万バレルの自主減産を第2・四半期も延長することで合意した。

サウジアラビアは日量100万バレルの自主減産を6月末まで延長すると発表した。

ロシアは第2・四半期に原油生産・輸出を追加で日量47万1000万バレル削減する。同国のノバク副首相が示した数字によると、生産量の削減が占める割合が高まる見通し。

今年の原油価格は経済成長を巡る懸念が重しとなる一方、地政学的緊張の高まりやイエメンの親イラン武装組織フーシ派による商船攻撃が下支え要因になっている。OPECプラスの減産延長は広く予想されていたが、ロシアの発表は原油価格をさらに支援する可能性がある。

UBSのアナリスト、ジョバンニ・スタウノボ氏は「ロシアの削減が完全に実施されれば、さらに多くの原油が市場から取り除かれる。これは誰も予想しなかったサプライズで、価格を押し上げる可能性がある」と述べた。

減産はOPECプラスのメンバー国が個別に発表し、その後OPECが合計で日量220万バレルという数字を確認する声明を発表した。サウジの国営通信SPAは、減産縮小は市場の状況に応じて段階的に行われると伝えた。