米、コバルトの国防備蓄増強を一時検討 中国依存下げ念頭=関係筋

Reuters

発行済 2024年03月19日 09:03

Pratima Desai

[ロンドン 18日 ロイター] - 米国防総省の調達部門である国防補給庁(DLA)が昨年、備蓄目的でコバルトの新規調達を検討したことが、関係筋の話で分かった。2024会計年度(24年9月終了)は追加備蓄を見送ったが、今後再び購入を検討する可能性がある。

備蓄拡大は中国への依存度を低下させる狙いがある。コバルトはミサイルや航空宇宙部品などの製造に使われ、中国が加工で圧倒的シェアを握る。

コバルト価格は22年5月以降に60%下落し、1ポンド=16ドル前後を付けていたため、DLAの24会計年度備蓄計画にコバルトが含まれなかったことは市場に意外と受け止められた。