CERAウィーク、早急な脱化石燃料推進論に相次ぎ反対意見

Reuters

発行済 2024年03月19日 09:14

Marianna Parraga Arathy Somasekhar

[ヒューストン 18日 ロイター] - 米テキサス州ヒューストンで開催されているエネルギー業界の国際会議「CERAウィーク」で、さまざまな石油会社の経営トップが18日、化石燃料依存から早期に脱却すべきだとの意見に対して断固反対を表明し、石油・ガスを他のエネルギーに切り替えるために社会が支払う代償は非常に大きいと訴えた。

BPやエクイノールなどの一部石油大手は再生可能エネルギー事業で減損を計上。クリーンエネルギー移行への道筋が不透明なために、温室効果ガス排出量削減目標を引き下げざるを得なくなった企業も出てきたほか、石油需要は予想外に堅調だ。

こうした状況を踏まえ、エネルギー業界は化石燃料の段階的廃止を求める政府や環境団体などへの反対姿勢を強めている。

サウジアラビア国営石油会社サウジアラムコのアミン・ナセル最高経営責任者(CEO)は「石油・ガスの段階的廃止という幻想を捨て、(需要を反映する形で)これらに十分な投資をするべきだ」と強調した。