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ロ軍、ウクライナのエネ施設に戦争開始以来最大の攻撃 ダムも被害

発行済 2024-03-22 17:36
更新済 2024-03-23 01:18
DTE
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Max Hunder

[キーウ 22日 ロイター] - ロシア軍は22日、ウクライナのエネルギーインフラを標的とするミサイル・ドローン(無人機)攻撃を仕掛けた。攻撃規模は戦争開始来最大。ウクライナによると、同国最大のダム「ドニプロHES」が被害を受け、各地で少なくとも5人が死亡したほか、7地域の100万人以上が停電に見舞われている。

ウクライナ空軍によると、ロシアは88発のミサイルと63機のドローンを発射。撃墜されたのはそれぞれ37発と55機で、ミサイルに関しては通常よりも撃墜率が低下しており、撃墜が困難な極超音速弾道ミサイルの使用が拡大している可能性がある。

ウクライナの水力発電公社ウクルヒドロエネルホによると、南東部ザポロジエ州にあるドニプロHESが攻撃を受けた。決壊の恐れはないという。

同社は「現在、発電所で火災が発生している。救急隊とエネルギー作業員が現場で作業を進め、多数の空爆の影響に対処している」と述べた。

ウクライナのハルシチェンコ・エネルギー相は同国のエネルギー・インフラに対する攻撃としては最大規模だと指摘。「目的は単に損害を与えることだけではない。昨年のように国のエネルギーシステムに大規模な障害を引き起こそうとしている」とフェイスブックに投稿した。

ウクライナのゼレンスキー大統領は攻撃を非難し、「ロシアのテロリストの標的が明確に分かるだろう。それは発電所やエネルギー供給ライン、水力発電ダム、民間の住宅用建物から、トロリーバスに至る」と述べた。

ロシア国防省はこの日の攻撃について、プーチン大統領が再選を決めた大統領選中にウクライナ側がロシアに仕掛けた攻撃に対する報復という認識を示した。

さらに、ウクライナの電力インフラへの攻撃について、敵の軍事力を弱めることを目的とした正当な攻撃だとしている。

ウクライナの内相は22日、国内全土で少なくとも2人が死亡、14人が負傷したと発表。3人が行方不明という。

これとは別に、ザポロジエ州のフェドロフ知事はテレビを通じ、同州で国内3人目の死亡者が確認されたと明らかにした。

また、ハリコフ市のイーホル・テレホフ市長によると、電力施設が攻撃され、市内の信号機が機能していない。

公共放送のススピーリネによると、ウクライナ最大の民間エネルギー会社DTEKは、ロシアがエネルギー施設に大規模な攻撃を行い、複数の火力発電所に被害が出ているとし、南東部ドニエプロペトロフスク州で停電が発生する可能性があると述べた。

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