世界製油能力の20%超が危機 マージン低下や炭素排出削減で=調査会社

Reuters

発行済 2024年03月29日 13:29

Natalie Grover

[ロンドン 28日 ロイター] - エネルギー調査会社ウッド・マッケンジーは28日、世界の製油能力の20%超が停止の危機にあるとの見方を示した。ガソリンのマージン低下や炭素排出削減への圧力が強まっているためだという。

同社は世界の製油所465カ所を分析。炭素排出コストなどの推計に基づくと、閉鎖されるリスクが高い製油所の数は欧州と中国が最も多く、合計で日量約390万バレルの製油能力が停止危機にあると説明した。

欧州は11カ所と、閉鎖リスクが高い製油所全体の45%を占める。欧州石油環境保全連盟(Concawe)のデータによると、欧州では2009年以降に約30カ所の製油所が既に閉鎖。約90カ所が稼働中となっている。