韓国、新型コロナで外出自粛改めて要請 欧米からの渡航者の検査強化

Reuters

発行済 2020年03月27日 15:51

更新済 2020年03月27日 19:36

[ソウル 27日 ロイター] - 韓国疾病予防管理局(KCDC)の27日の発表によると、国内の新型コロナウイルスの新たな感染者は91人だった。感染者は累計で9332人となった。

韓国の1日当たりの新規感染者数はこのところ、100人近辺の水準で推移している。ピークの2月末には、900人を超えていた。

韓国政府は感染の封じ込めにはさらに数週間、自主隔離などの措置が必要と考えており、国民に対して外出自粛を改めて呼びかけている。

在韓米軍は27日、米国人の請負業者が1人、新型コロナの検査で陽性になったと発表した。在韓米軍司令部が置かれているハンフリーズ基地で働く米国人で感染が確認されるのは、今週に入って3人目となった。

在韓米軍の関係者の感染例はこれまで合わせて12人で、そのうち2人は軍人。

一方、海外から新型コロナが持ち込まれるケースが最近急増しているため、当局は欧米からの渡航者への対策を強化している。

KCDCによると、過去2週間に海外からの渡航者の感染は5倍以上に増え、309人に達している。このうち9割が海外から帰国した韓国人という。

27日以降、米国からの渡航者は2週間、隔離される。発熱などの症状が出ている場合は検査を受ける。