ダウ急反発1627ドル高、新型コロナ危機安定化に期待

Reuters

発行済 2020年04月07日 06:33

[ニューヨーク 6日 ロイター] - 週明け6日の米国株式市場は急反発し、ダウ平均株価 (DJI)は1627ドル値上がりした。主要株価3指数は軒並み7%超高と、1日の上昇率としては3月24日以来の高さを記録した。ニューヨーク州で新型コロナウイルス感染症の死者数が横ばいとなり、新型コロナ危機が安定化しつつあるとの期待が高まった。

ニューヨーク州のクオモ知事によると、同州の新型コロナ感染症による死者は前日から599人増え4758人。5日の増加数は594人、先週3日は630人だった。人工呼吸器を利用するために必要な挿管や集中治療室(ICU)の利用減少と共に入院も減少しているとし、新型コロナ死者に関する「曲線が平坦化しつつある可能性」を示唆していると指摘した。

しかし、全米での新型コロナ感染症による死者は1万人を突破し、予断を許さない状況が続いている。

CFRAリサーチの首席投資ストラテジスト、サム・ストボール氏は、相場の基調は引き続き低調だが「市場は今後の状況に目を向け、半年後には上向くことを見込んでいるようだ」と指摘した。

ダウ構成銘柄は全てプラス圏で取引を終了。ボーイング (N:BA)は約19%急伸し、全体の上昇を主導した。

S&P情報技術 (SPLRCT)とS&P公益事業 (SPLRCU)は堅調で、ともに約8%高。銀行株<.SPXBK>も8.2%上昇し、約1週間ぶりの大幅高となった。

投資家の不安心理を示すシカゴ・オプション取引所(CBOE)のボラティリティー・インデックス(VIX指数) (VIX)はなお高止まりしているものの、2週間ぶりの水準に低下した。

個別銘柄ではファッションブランド持株会社カプリ・ホールディングス(旧マイケル・コース) (N:CPRI)が約26%急伸。新型コロナ感染拡大に伴う店舗の営業停止を踏まえ、北米の全社員7000人を一時帰休にすると発表した。

半面、ビデオ会議大手のズーム・ビデオ・コミュニケーションズ (O:ZM)は4.1%安。プライバシー保護と安全性不備が懸念されている。

ニューヨーク証券取引所では値上がり銘柄数が値下がり銘柄数を8.09対1の比率で上回った。ナスダックでは5.68対1で値上がり銘柄数が多かった。

米取引所の合算出来高は126億2000万株。直近20営業日の平均は155億2000万株。

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終値 前日比 % 始値 高値 安値 コード

ダウ工業株30種 22679.99 +1,627.4 +7.73 21693.6 22783.4 21693.6 (DJI)

6 3 5 3

前営業日終値 21052.53

ナスダック総合 7913.24 +540.16 +7.33 7660.17 7938.33 7617.79 (IXIC)

前営業日終値 7373.08

S&P総合500種 2663.68 +175.03 +7.03 2578.28 2676.85 2574.57 (SPX)

前営業日終値 2488.65

ダウ輸送株20種 7837.69 +532.38 +7.29 (DJT)

ダウ公共株15種 758.06 +52.05 +7.37 (DJU)

フィラデルフィア半導体 1592.88 +149.84 +10.38 (SOX)

VIX指数 45.24 -1.56 -3.33 (VIX)

S&P一般消費財 811.31 +58.22 +7.73 (SPLRCD)

S&P素材 288.23 +20.37 +7.60 (SPLRCM)

S&P工業 509.10 +33.40 +7.02 (SPLRCI)

S&P主要消費財 591.38 +22.31 +3.92 (SPLRCS)

S&P金融 350.26 +24.31 +7.46 (SPSY)

S&P不動産 195.02 +13.12 +7.21 <.SPLRCR>

S&Pエネルギー 241.07 +11.81 +5.15 (SPNY)

S&Pヘルスケア 1065.43 +54.56 +5.40 (SPXHC)

S&P通信サービス 153.48 +9.64 +6.70 (SPLRCL)

S&P情報技術 1474.59 +118.99 +8.78 (SPLRCT)

S&P公益事業 283.61 +20.64 +7.85 (SPLRCU)