米国株式市場は原油安で反落、新型コロナ安定化の兆候は支え

Reuters

発行済 2020年04月08日 07:15

[ニューヨーク 7日 ロイター] - 米国株式市場は値動きの激しい展開となる中、反落して取引を終えた。ニューヨーク州など一部の州で新型コロナウイルス感染が安定期に差し掛かりつつある兆候が出ていることを受けて序盤から買いが先行したが、終盤にかけて原油価格の下げが加速し、株価はマイナスに転じた。

ニューヨーク州のクオモ知事は7日、新型コロナ感染症による入院者の増加ペースが安定化の兆しを示していると述べた。

ウェルズ・ファーゴ・インベストメント・インスティチュートのシニア・グローバルマーケット・ストラテジスト、スコット・レン氏は「市場は新型コロナに関して良いニュースの兆しを確認しつつある。米連邦準備理事会(FRB)や大規模な財政出動の支えがあるとの認識もある」と述べた。

一方、原油供給の増加や主要産油国による減産実現を巡る慎重な見方が重しとなって原油先物は9%下落。投資家の間では、今後発表される経済指標や企業決算への警戒感も強まっている。

S&P総合500種は3月23日の日中安値から18.9%上昇しているが、2月中旬に付けた過去最高値を依然として21.5%下回っている。

アナリストはS&P500構成企業の第1・四半期決算について、6.4%の減益を予想。1月1日時点では6.3%増益を見込んでいた。

エクソンモービル (N:XOM)は7日、新型コロナの影響でエネルギー需要が落ち込んでいることを受け、今年予定していた設備投資を3割削減する方針を明らかにした。

ハリバートン (N:HAL)は、オクラホマ州で約350人の人員を削減するほか、経営陣の減給を行うと発表した。

エクソンの株価は1.90%、ハリバートンは1.64%、それぞれ上昇した。

ニューヨーク証券取引所では値上がり銘柄数が値下がり銘柄数を2.71対1の比率で上回った。ナスダックでは1.30対1で値上がり銘柄数が多かった。

米取引所の合算出来高は139億2000万株。直近20営業日の平均は154億2000万株。

終値 前日比 % 始値 高値 安値 コード

ダウ工業株30種 22653.86 -26.13 -0.12 23537.4 23617.2 22634.4 (DJI)

4 4 5

前営業日終値 22679.99

ナスダック総合 7887.26 -25.98 -0.33 8129.99 8146.43 7881.22 (IXIC)

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前営業日終値 7913.24

S&P総合500種 2659.41 -4.27 -0.16 2738.65 2756.89 2657.67 (SPX)

前営業日終値 2663.68

ダウ輸送株20種 7865.49 +27.80 +0.35 (DJT)

ダウ公共株15種 750.81 -7.25 -0.96 (DJU)

フィラデルフィア半導体 1585.38 -7.50 -0.47 (SOX)

VIX指数 46.70 +1.46 +3.23 (VIX)

S&P一般消費財 821.32 +10.01 +1.23 (SPLRCD)

S&P素材 295.20 +6.97 +2.42 (SPLRCM)

S&P工業 508.15 -0.95 -0.19 (SPLRCI)

S&P主要消費財 584.27 -7.11 -1.20 (SPLRCS)

S&P金融 353.56 +3.30 +0.94 (SPSY)

S&P不動産 195.25 +0.23 +0.12 <.SPLRCR>

S&Pエネルギー 245.90 +4.83 +2.00 (SPNY)

S&Pヘルスケア 1055.49 -9.94 -0.93 (SPXHC)

S&P通信サービス 154.51 +1.03 +0.67 (SPLRCL)

S&P情報技術 1458.93 -15.66 -1.06 (SPLRCT)

S&P公益事業 280.17 -3.44 -1.21 (SPLRCU)