米議会の共和党指導部、新型コロナ追加対策巡り民主党案を拒否

Reuters

発行済 2020年04月13日 09:59

[ワシントン 11日 ロイター] - 米共和党の上下両院トップは11日、新型コロナウイルスの感染拡大で苦境に陥っている中小企業に対する2500億ドルの追加支援案について、病院や州・地方政府、貧困層への食料支援で同規模の支援を同時に打ち出すべきとする民主党の要求を受け入れない考えを表明した。

マコネル上院院内総務とマッカーシー下院院内総務は声明で「米労働者は危機に陥っている。今回の支援策は新型コロナ感染症を巡り議会が打ち出す最後の措置ではないが、重要性が高く、予算を確保する差し迫った必要性がある。米労働者を政治の人質にとってはならない」とした。

上院共和党は9日、中小企業追加支援策を巡り民主党との見解の相違を埋められず、可決を断念した。[nL3N2BX499]

中小企業に対しては、3月に成立した2兆3000億ドルの大型経済対策に3490億ドルの金融支援が既に盛り込まれている。