独ダイムラー、第1四半期利益は暫定で約70%減少 新型コロナで

Reuters

発行済 2020年04月23日 10:16

更新済 2020年04月23日 11:54

[23日 ロイター] - ドイツ自動車大手ダイムラー (DE:DAIGn)は23日、第1・四半期の利益が70%近く減少するとの見通しを示した。新型コロナウイルス感染拡大を背景に、傘下の高級車ブランド「メルセデス・ベンツ」の需要が落ち込んでいる。

同社が発表した暫定決算によると、第1・四半期の調整後利払い・税引き前利益(EBIT)は前年同期比68.9%減の7億1900万ユーロ(7億7710万ドル)。メルセデス・ベンツの調整後EBITは6億0300万ユーロで56%超減少した。

ダイムラーは、2020年の全体の販売台数と売上高について、前年を割り込むとの見通しも示した。

新型コロナの感染拡大を抑制するため、事業活動や人の移動を制限する措置が各地で取られたことから、自動車販売・生産は世界で減少している。

国内ライバル企業のBMW (DE:BMWG)は今月、第1・四半期の販売台数が20.6%減少したと明らかにし、世界的な需要はさらに低下するとの予想を示した。