米、新型コロナ死者5万人突破 ジョージア州は経済一部再開

Reuters

発行済 2020年04月25日 01:44

更新済 2020年04月25日 05:09

[アトランタ 24日 ロイター] - ロイターの集計によると、米国で24日、新型コロナウイルス感染症による死者が5万人を突破した。死者数は過去10日で倍増し、4月の1日当たり死者は平均約2000人となる。

米国での新型コロナ死者数は世界最多で、1950年代の朝鮮戦争で死亡した米国人の数を上回った。

州別ではニューヨーク州の死者数が全体の約40%を占め、ニュージャージ、ミシガン、マサチューセッツの各州が続く。

また、大半の州が病院や高齢者施設で死亡した感染者のみを集計し、自宅で死亡した感染者を含めていないため、実際の死者数はさらに多い可能性が高い。

米国の感染者数は累計87万5000人超。

こうした中、南部ジョージア州は同日、全米の先陣を切り、新型コロナ流行で休止状態にある経済活動の一部再開に踏み切り、スポーツジムや美容室、入れ墨店などの営業が再開された。

トランプ大統領は今週、同州のケンプ知事が一部の経済活動を月内に再開すると決めたことは時期尚早として、知事に異議を唱えたと明らかにしていた。

しかし、AP通信は前日、米政権高官2人の情報として、トランプ大統領とペンス副大統領が先に経済再開計画を容認する旨をケンプ氏に複数回伝えていたと報じた。トランプ大統領はその後、スタンスを翻したという。