米ビザ、新型コロナの不透明感で通年見通し撤回 1-3月は増収増益

Reuters

発行済 2020年05月01日 08:55

[30日 ロイター] - 米クレジットカード最大手ビザ (N:V)は30日、新型コロナウイルス流行に伴う失業者増加や買い控えなどの不透明感を理由に、通年見通しを撤回した。同日発表した第2・四半期(1─3月)決算は増収増益だった。

同社は1月、通年で2桁台前半の増収率を見込んでいた。だが、バサント・プラブフ最高財務責任者(CFO)は今回、この見通しを撤回するとともに、下半期に関して信頼できる見通しを示すことができないと述べた。

CFOは「当社が扱う決済額の約4分の1が、旅行や燃料、飲食店、娯楽など(新型コロナで)最も打撃を受ける分野だ」と説明した。

第2・四半期の決済総額(為替変動の影響除く)は5%増の2兆1400億ドル。前年同期は8.2%増だった。