米FRB当局者、コロナ流行の長期的影響を懸念 一段の措置必要

Reuters

発行済 2020年05月02日 06:09

[ワシントン 1日 ロイター] - 米連邦準備理事会(FRB)は新型コロナウイルス感染拡大に対応するため、これまでに緊急利下げや無制限の量的緩和(QE)など数々の対策を打ち出してきたが、ここに来てFRB当局者の間から、流行終息後の景気回復にうまく対応しなければ、労働力および生産性に長期的な影響が及ぶとの懸念が示されている。

リッチモンド地区連銀のバーキン総裁、ダラス地区連銀のカプラン総裁、セントルイス地区連銀のブラード総裁は1日、これまでに打ち出された数々の積極的な措置は経済の正常化に必要な対策の第一歩に過ぎず、感染拡大終息後に労働者の新たな技能取得に向けた支援や安全網の拡充などの措置が必要になるとの考えを示した。