スロバキア中銀総裁、独憲法裁判断に反発 一段のコロナ対応主張

Reuters

発行済 2020年05月13日 00:29

[フランクフルト 12日 ロイター] - 欧州中央銀行(ECB)理事会メンバーのカジミール・スロバキア中銀総裁はロイターとのインタビューで、ECBの量的緩和政策(QE)についてドイツ連邦憲法裁判所が一部違憲と判断したことについて、長年の努力を危機に陥れるものと反発した。

独連邦憲法裁は5日、ECBの資産買い入れプログラムを巡り、政策の必要性が証明されなければ、独連邦銀行(中央銀行)が3カ月以内に国債買い入れを停止する必要があるとの判断を下した。

カジミール氏は「ECBの行動について判断できる唯一の権限を持つのは欧州司法裁判所だ」と述べ、ドイツの裁判所がECB権限に対する司法権を有しているという考えに反発。