米、英アストラのコロナワクチン候補3億回分確保 12億ドル支援

Reuters

発行済 2020年05月21日 18:09

更新済 2020年05月21日 22:54

[ベンガルール/ロンドン 21日 ロイター] - 米厚生省は21日、英製薬アストラゼネカ (L:AZN)に最大12億ドルの資金援助を提供し、同社がオックスフォード大学と開発した新型コロナウイルスのワクチン候補3億回分を確保すると発表した。

アストラゼネカは今年から来年にかけて10億回分の生産が可能との見通しを示しており、米国はその3分の1を確保したことになる。

アストラゼネカは英政府とも1億回分の供給契約を締結済みで、9月にも供給を開始したい考え。

アザー厚生長官は声明で「このアストラゼネカとの契約は、2021年までに、安全で効果があり、あらゆる場所で入手できるワクチンの実現を目指す『ワープ・スピード作戦』の重要な一里塚だ」と表明した。

米国内で3万人の被験者を対象に最終臨床試験を実施する方針。

一方アストラゼネカは、ワクチンに効果が見られない可能性もあるとし、後期臨床試験に向けて進む前に英南部で実施している初期試験の結果待ちの状態だと強調した。