EXCLUSIVE-米、被験者10万人超のコロナワクチン治験計画 候補株は約6株

Reuters

発行済 2020年05月23日 06:18

[シカゴ 22日 ロイター] - 米国は、新型コロナウイルスワクチンの年内の実用化に向け、有望なワクチン候補を6株程度に絞るとともに、10万人超の被験者を対象に大規模な治験を行う計画だ。

複数の専門家によると、主要ワクチンメーカーはデータ共有に加え、自社開発が失敗した場合、治験ネットワークの利用を他社に認めることなどで合意した。

初期の治験で安全性が確認されたワクチン候補を用い、7月には1株につき2ー3万人の被験者を対象に大規模治験が開始される予定。フレッド・ハッチンソンがん研究所のラリー・コーリー医師は、被験者登録数が10ー15万人に上る可能性もあると明らかにした。

国立衛生研究所(NIH)のフランシス・コリンズ所長は「問題がなければ治験を継続する」とした上で、非常に有効なワクチンであれば6カ月程度、またあまり有効でないワクチンは9—12カ月程度の治験を要する可能性があると述べた。