意図的なコロナ感染、ワクチン試験で検討も=アストラゼネカ

Reuters

発行済 2020年05月29日 04:11

[28日 ロイター] - 英製薬アストラゼネカ (L:AZN)のソリオ最高経営責任者(CEO)は28日、オックスフォード大学と共同開発する新型コロナウイルスのワクチン候補について、被験者を意図的にウイルスに感染させることは時期尚早としつつも、試験が暗礁に乗り上げれば、選択肢になり得るとの認識を示した。

アストラゼネカは先週、第2および第3相の臨床試験を開始。成人と子ども約1万人の被験者を英国内で募集した。

ソリオCEOは欧州で新型コロナ感染者が減少していることに言及し、感染が極度に弱まれば試験が困難になると指摘。被験者を意図的にウイルスに感染させる試験を「検討する必要が生じる可能性はあるが、現段階では時期尚早と感じている」と述べた。

さらに、オックスフォード大のチームが4月に開始した初期臨床試験の一部暫定結果が出てきており、「間もなく公表される」と述べた。