[チューリヒ 2日 ロイター] - スイスの製薬会社ロンザ・グループ (S:LONN)のベーニー会長は2日、バイオ医薬大手の米モデルナ (O:MRNA)が開発を進める新型コロナウイルス感染症ワクチンの原料製造ラインの完成を従来計画より4─6週間前倒しすることを目指していると述べた。
米ニューハンプシャー州ポーツマスの製造ラインでは、当初目標である2020年12月より1カ月ほど早い完成を目指しているほか、スイス・フィスプの製造ラインの完成時期は2021年1─2月を想定していたが、現時点では12月を見込んでいるという。
モデルナは5月にロンザと10年間の製造委託契約を締結。ロンザは製造ラインの完成時期を早めることにより、モデルナのワクチンが規制当局の承認を得られ次第、迅速なワクチン原料製造に着手する考え。
一方、ベーニー会長はそれぞれの製造ラインを稼働させるために60─70人の従業員を雇用する必要があることや請負業者の状況、設備不足などにより製造着手が遅れる可能性があるとも述べた。 OLJPWORLD Reuters Japan Online Report World News 20200602T213756+0000