欧州委、レムデシビルを初のコロナ治療薬として承認 重症者対象

Reuters

発行済 2020年07月03日 23:14

更新済 2020年07月04日 02:09

[ブリュッセル 3日 ロイター] - 欧州連合(EU)の執行機関である欧州委員会は3日、米バイオ医薬品企業ギリアド・サイエンシズ (O:GILD)の抗ウイルス薬「レムデシビル」を重症の新型コロナウイルス感染症患者の治療に利用することを条件付きで承認した。EU域内で新型ウイルス感染症治療薬が承認されるのはこれが初めて。

欧州医薬品庁(EMA)は先週、新型ウイルス感染で肺炎を発症し、酸素吸入が必要になっている12歳以上の患者に対するレムデシビルの投与を承認した。

レムデシビルを巡っては、米国がギリアドの向こう3カ月の供給分のほぼすべてを国内向けに確保。欧州委は1日、レムデシビルのEU向けの確保についてギリアドと交渉していると明らかにしている。

レムデシビルは点滴注射薬で、病院で少なくとも5日間かけて投与されるため、主に入院が必要となっている重症者に対し投与されている。