米エコノミスト団体「コロナ対策の現金支給継続を」、月末に期限

Reuters

発行済 2020年07月08日 01:49

[7日 ロイター] - 米国のエコノミスト団体が、政策当局者への書簡で、経済の力強さが増すまで現金支給を続けるべきだと提唱した。直接支給により金融面の安定性を改善し、個人消費を押し上げ、経済回復を加速することができると主張した。

非営利団体「エコノミック・セキュリティー・プロジェクト」と「ザ・ジャスティス・コラボレーティブ」の主導で、主に左派寄りのエコノミストから成るグループが公開書簡を公表した。エコノミストは、経済が回復している十分な兆候が表れるまで、失業率など特定の経済指標を基に支援金が自動的に支払われるべきだと述べた。

書簡は「最初の支給は、一部の人にとって数週間生き延びるための命綱だった。事業が再開し始め雇用が増え始める中でも、経済の悪影響は残り、使えるお金がなければ需要も低迷した状態が続く」と指摘した。

オバマ前政権で米大統領経済諮問委員会(CEA)委員長を務めたジェイソン・ファーマン氏や米連邦準備理事会(FRB)の元エコノミスト、クロディア・サーム氏を含む150人余りのエコノミストが書簡に署名。署名者の中には大統領選の民主党候補バイデン前副大統領の陣営に助言する立場の人もいる。